ぼんぼんと青山さま2012年08月09日 22:00

夏の風物詩「ぼんぼん青山さま

       ほおずき提灯
ほおずき提灯

松本の風物詩「ぼんぼんと青山さま」

 ぼんぼんは、小学生以下の女の子が紙で作った花を頭に飾り、浴衣にほうずき提灯をさげ、ポックリ下駄をはいて「ぼんぼんとても今日明日ばかり、あさってはお嫁の枝垂れ草」と町内(地域内)を唄い歩く8月上旬の行事です。
歌は哀調を帯びたメロディで、先祖の霊をしずめる行事ともいわれています。

*連を組んで‘ソーレ!’って街中を踊る「松本ボンボン」は全くの別物ですヨ。

青山様は小学生以下の男の子が「青山神社」という小さな幟を立てた神輿をかつぎ、「青山様だい、わっしょいこらしょ」などと掛け声をかけながら町内の各家をまわる行事で、行う時期はぼんぼんとほぼ同じというところが多いです。
賽銭を集める町内も多くあり、神輿をかつぐ者、神輿を休める台を持つ者、賽銭箱を持つ者など、学年によって役割を決めている場合があります。
神輿には先祖の霊を迎えるものといわれる青杉が盛られます。
この二つの行事とも町会(地域)によって違いがありますが、おおよそ8月上旬からお盆頃にかけて行われています。
私の子供の頃は8月初旬からお盆にかけて7日~10日間くらい毎晩行っていましたが、今は交通事情などの関係で2日くらいですね。
また、少子化のために女の子が青山さまと一緒に歩くだけの町もあります。
6年生になると役割を割り振ったり歌を教えながら下級生をいたわり、励ましながら自分も成長していったものです。

ぼんぼんの唄 (町内、地域により歌詞が多少異なります)
♪♪~ ぼんぼんとても今日明日ばかり、あさってはお嫁の枝垂れ草
枝垂れた草をやぐらに乗せて、下からお見れば牡丹の花
牡丹の花は咲いても散るが、情けのお花は散りはせぬ
情けのお花 ほいほい ~♪♪

♪♪~ 八百屋の前で茄子の皮拾って、お竹さんもおいでよお松さんもおいで
ままごとしましょ ほいほい  ~♪♪
 
♪♪~ ろくはいやだろくはいやだ、ろくろくお首が二つに割れて中から
おばけ ほいほい  ~♪♪